私がパニック障害を発症し克服するまで

パニック発症の瞬間

最近は有名人の公表で知名度の上がったパニック障害。

ぽさのふぁんは40歳の時に発症しました。

それは、ある日突然。

通勤の満員電車に乗り、「ドアが閉まります」というアナウンスを聞いた瞬間に心臓が膨らむような猛烈な恐怖感に襲われたのです。

降りたい!降りなきゃ!

前の人を押しのけて何とかドアが閉まる寸前に電車から出たものの、頭の先から足の先まで痺れるような感覚と激しいドキドキに何が起こったのか分かりませんでした。

体調が悪いのかと思いその日は会社を休んだのですが、翌日も電車に乗ったらドアが閉まる直前に強烈な恐怖感に襲われました。

が、会社に行かなければという思いでそのまま乗り続けたのですが、ドアが閉まったのを見た瞬間から頭の中で渦を巻くような、ワナワナとするような、発狂したくなるような、表現の難しい複雑な感覚と体の痺れ、動悸に襲われ、息が吸い込めなくなったのです。

一生懸命息を吸い込んでも何も吸い込めていない感覚、死んでしまうのではないかという恐怖心で頭がいっぱいになり、次の駅でドアが開くと一目散に外に飛び出しました。

そして、それから5年間も独りで電車に乗れなくなったのです。

東京で電車に乗れないということ

電車通勤、電車移動が普通の東京で電車に乗れなくなるということは、移動手段を失うということ。

東京人としては致命的ともいう状態です。

まず、通勤できないので会社を辞めることになりました。

友達と遊びに行くこともできなくなりました。

そうやって追い詰められていくうちにシャワーを浴びていている時、一人で家にいる時、寝ようとしている時、日常のあらゆる場面で症状に襲われるようになり・・・

それでも働かなければならない。

歩いて通える会社を見つけ、パニック障害ということを隠して何とか仕事をしていました。

仕事中にも強いストレスを感じると症状に襲われることもありましたし、本当に、何とか頑張ったという状態です。

良いと言われるものはやってみた

病院でパニック障害と診断され精神安定剤を処方されたのですが、ぽさのふぁんは看護学校に行っていた過去があり精神安定剤には不安があったため、飲まずに治す方法を模索しました。

ネットで検索すると【散歩】【運動】【神社参拝】【食生活の改善】【サプリ】【認知療法】など、これが効いた的なものがいっぱい出てきたので、簡単にできるものはやってみました。

【散歩】

通勤で毎日歩いていましたが休日にも散歩をするようにしました。

電車に乗れないなら歩いていけばいいんだ!ということで、品川から浅草まで歩いて行ったことも!

「江戸時代の人たちはこうやって歩いて移動していたんだ。すごいな~」なんて考えたりしながら歩くと面白くなってしまい、パニック障害から解放された今でも散歩は趣味になっています。

【運動】

これはぽさのふぁんが運動嫌いというだけかもしれませんが、運動して息が上がるとパニック障害の発作が出てしまうので合いませんでした。

運動好きの人には気分転換になって効果があるのかもしれませんが・・・

【神社参拝】

ぽさのふぁんはクリスチャンだったので神社はあまり行ったことが無かったのですが、良いというのなら行ってみようということで行ってみたところ、とても清々しい気持ちになったのを覚えています。

そこで参拝マナーをネットで勉強し、いろいろな神社に行ってみました。

爽やかな気持になる神社もあれば、霊現象に悩まされるハメになった神社もあるんですが、最終的にここが一番落ち着くという場所に出会い、今でも人生に悩んだ時には必ず行くようにしています。

【食生活の改善】

もともと食生活にはかなり気を使っていて1日30品目を意識した料理を作っていましたが、それでも不足している栄養素があるのかもしれないと考えると滅多に使わない食材があることに気付きました。

ぽさのふぁんの場合はゴマや海藻類の使用頻度が低かったので、意識して料理に取り入れるようにしました。

【サプリ】

パニック障害についてネットで調べていたところ「セロトニン不足が原因かも」という記事を見つけ、すぐにネットで購入して飲んでみました。

正直、これは想像以上の効果でした!

飲んで3日目くらいから症状の出る頻度が減り、1か月もしないうちに電車以外の日常生活では症状が出なくなりました。

今でもストレスを感じた時には飲むようにしています。

【認知療法】

これは電車に乗れたという成功経験を積み上げていくもので、もちろん一人では乗れないのでぽさのふぁんが最も信頼する自分の子供に一緒に乗ってもらい、最初は1駅、次回は2駅と少しずつ距離を伸ばしていきました。

その結果、発症から1年ほどで子供と一緒ならば電車で出掛けられるようになりました。

恋の力はスゴイんです!

では、最終的にどうやって電車に乗れるようになったかというと・・・

好きな人に会いたい一心!

アプリで知り合った男性とお付き合いが始まり、彼の家に行く頻度が増えていく中で「頑張って電車に乗ってみようかな」という気持ちになりチャレンジしたところ、軽い症状は出たものの「彼に会うため、彼に会うため」と心で念じたらすぐに落ち着き、この成功体験が電車に乗れない問題を解決してくれました。

「前回大丈夫だったんだから今回も大丈夫」そう思いながら乗る回数が増えるごとに、いつの間にかそんなことを考えることも無くなっていき、気付けば新幹線も飛行機も独りで乗れるようになっていました。

恋のパワーは本当にスゴイ!

この時の彼に感謝です!

パニック障害の原因

ぽさのふぁんの場合は完全にストレスだったと思います。

発症の半年ほど前に再婚したんですが、旦那さんは自分の通勤のラクさを優先して引っ越しをする気がなく、自分の住んでいる家での同居しか選択肢をくれなかったんです。

結果、旦那さんは徒歩通勤、ぽさのふぁんは超満員電車で1時間通勤になってしまい、買い物、料理、洗濯、掃除のフル家事まで付いてストレスがピークに達したと思っています。

また、結婚後も働くことを求められていたのでパニック障害を発症しても働き続けなければならず、そのツラさを何一つ理解してくれなかったことが症状を長引かせたのではと思っています。

結果的に旦那さんとは離婚することになり、新たな恋でパニック障害を克服できたことから、この結婚生活は何だったんだろうと思わなくもないですが・・・

回復したので良しとしましょう。

良いと言われることは試してみるのが大事!

もちろん宗教とか怪しげなものはダメですし、受診は必ずするべきだと思いますが、良いと言われているものは試してみるのも大事だと思います。

何かが合うと感じたらそれを続けてみることで心の安心材料になり、回復につながるかもしれません。

いまパニック障害で苦しんでいる人は不安と苦しさでいっぱいの日々だと思いますが、ぽさのふぁんのように回復した人はちゃんといます。

必ず苦しさから解放される日が来ると信じて諦めないで下さい。

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